ワンちゃんの愛らしい仕草、あどけない表情には、いつも心癒され悩みも忘れてしまいそうですね。
ボールを追いかける!
ぬいぐるみを振り回す!
転げて鳴いて駆けてくる!
そしてあなたの手をカプッ!次いで足もカプッ!イタッ!
悩みを思い出してしまいましたね。
どんなに可愛らしい、かけがえのないワンちゃんも口を開ければ、尖った立派な牙が4本も生えているんです!
本来はその牙を使う事で、自身や群れの防御、地位の獲得、獲物の奪取等を行う、本能を備えた動物なのです。
これらを踏まえて、犬がなぜ咬むのか?どうすれば咬まなくなるのか?考えて見ましょう。
基本的にワンちゃんが甘咬みをするのは喜んでいるときです。
遊んで欲しいとき、要求があるとき、テンションが上がってきたときなど、ほとんどの子犬が成長過程でする行為です。痛くない控えめな咬み方から、跡や傷が残るほどのしつこく強い咬み方までありますが、生後5ヶ月くらいまでには直しておきたいものです。
・甘咬みをほうっておくと……
甘咬みが長引くと人を咬むことに抵抗がなくなり、いずれ本咬みが始まります。唸り声を出したり鼻にシワを寄せたりして、たとえ少しでも血が出るほど咬むようであれば、いくらかわいいワンちゃんでも喜んではいられません!
自分の強さを見せつけようとする本咬みの兆候です。
・甘咬みのサイン
例えばブラッシングをする時、ブラシや手を咬んでくるのは「ブラッシングはキライだから止めてヨッ!」という嫌悪感や怒りです。
エサのときや、オモチャやガムで遊んでいるときに手を出して咬まれるのも同様です。いずれも防衛本能から来る咬みつき(攻撃)なので力が強くケガをします。
やがて行き過ぎて何針も縫う傷を負うところまでくると、プロでも咬み癖を直すのは至難の技です!
すべてのしつけの中で本咬みは最も直しづらい問題行動なのです。
・イタイッ……!本咬みかなと思ったら
大ケガをする前に、一回咬まれた時点でプロに相談しましょう。
一回目であれば突発的に咬んでしまった可能性もあります。この段階なら直る確率は高いのです。
二回目からは本気で咬むようになり、咬む強さやスピードがどんどんエスカレートし、それは一生続きます。
甘咬みのうちに確実に直し、本咬みになる前に早急なしつけが必要です!
・甘咬みを強く怒らないで!
喜んでする甘咬みを叱るのは逆効果です。叱ったことで余計に咬んでくることもあります!
「甘咬みをしたらほめなさい!」と聞いたことはないでしょうが、私はこの方法で、1000頭以上のワンちゃんの甘咬みを治してきました。
うまくいけば飼い主さんでもできるかもしれませんが、タイミング、思い切り、オーバージェスチャーが大切なので、難しいときにはご相談を!
・お手入れのときに咬まないように
子犬の頃からブラシ・シャンプー・爪切り・耳掃除・お腹を見せる・口を触る、開けさせる・牙を触るなどを、イヤがってもほめてほめて頻繁に行いましょう!
ワンちゃんは我慢をすること、イヤでもさせること、自分の思い通りにいかないことを覚えて育つと、わがままになりにくいんです!
「爪だけは切れないなぁ~」では、いつか咬まれるかもしれませんよ?
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